ビジネスの現場で使用する様々なサプライ品を取り扱うB社。 社内での商品情報管理は主にExcelで行なう一方、取引先への情報提供についてはカタログ冊子をメインに行っており、データ量が多いうえに新旧情報が混在している状況だった。
B社では、売上貢献度に応じて、扱える商品や仕入れ価格が違う得意先ランクを設定していましたが、そのランク付けはとても複雑でした。そのうえB社が扱う商品数は膨大にあるため、商品情報や価格を別の得意先に誤って伝えてしまうミスが相次ぎ、トラブルに発展することが社内でも問題となっていたのです。 「商品について問い合わせがあるたびに、社内の複数の情報にアクセスして照会しなければならず、正しい情報を見つけるのに手間や時間がかかっていました。急ぎの問い合わせにクレームを受けることも多々あり、早く何とかしたいです……」(営業推進部・T氏)
また、新製品などの追加情報があった際には、その都度パンフレットを作り、「追加版」として各得意先に送付していました。 しかし、得意先はもとより、自社の営業担当者までそのパンフレットを紛失してしまうこともあり、せっかくの最新情報が関係者に伝わっていないうえに、新旧の情報が複雑に混在していることもわかってきました。 営業推進部ではT氏を中心に、社内での商品情報を一元化してわかりやすく管理すること、また得意先への商品情報の提供方法について改善策を話し合い、トライアルを続けましたが、部内で課題を解決できそうな方法は見つかりませんでした。