C社のお客様相談室では、ユーザーからはもとより、営業部やサービス部など、社内各部署からの商品に関する問い合わせにも対応しており、負荷が非常に高い状態であった。従業員の働き方や業務改革の必要に迫られていた。
C社の社内、特にお客様相談室のオペレータースタッフの間では、長年使用している商品データベースのシステムが、その古さから使い勝手が悪く、問題になっていました。 また、現システムでは各商品に関し、製品、パーツ、保守部品などの情報データが一元管理されていませんでした。 そのため、実際に問い合わせ対応を行う際には、複数のファイルサーバーを参照しなければならず、必要な情報を見つけ出すのにかなりの時間がかかっていました。 また、CADデータや画像等のメディアファイル、スキャンしたPDFファイルなど、文書以外の形式のファイルを検索することができない点も、問い合わせ対応時の手間が増える要因となっていました。
「商品リリース後に、技術系部署から補足資料が追加されることも多いのですが、それらを各担当が独自に保存していることもあり、結局、同一商材の資料が社内に点在している状態で……」(お客様相談室・T氏) もっと取扱商品の資料・データを活用しやすくすべきだと考えた室長のT氏は、他のデータベースシステムの導入を検討しました。しかし、リプレイスにかかるコストや作業負荷の高さ、スタッフの再トレーニングの必要性を前に、実行には踏み切れませんでした。